面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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90 次に、若者の傾向(図3-3-11~13)をみる。平均ストロークをみると区間2の音声介入のすべてにおいてマイナスの値を示していることがわかり、被験者全般に渡りアクセルを緩める影響を与えたことが窺える。次に通常時1回目のシナリオと他のシナリオ間に差があるかをみるためt検定(対応あり)を実施した結果、40km/h規制区間の区間1(音声介入、映像介入)、区間2(映像介入、通常2回目)、区間3(通常2回目)、さらに30km/h規制区間(沿道広い)の区間2(音声介入)において有意な差があった。平均ストロークの値をみると、40km/h規制区間の区間2(映像介入、通常2回目)は通常時1回目に比べ値が大きくなっており、それ以外は値が小さくなっている。40km/h規制区間の区間2はアクセルを踏み込んでいるため、速度を上昇させる挙動をとっていることが窺える。また高齢者でみられた区間3の音声介入におけるアクセル挙動の有意な変化については、若者ではみられなかった。これについては、若者の反応時間の早さなど様々な影響が想定されるが、理由解明は今後の課題である。若者の場合、介入直後の区間2において有意にアクセル挙動が変化する可能性が示唆されるものの、30km/h規制区間(沿道狭い)など空間によってはその影響がみられないものもあり、空間による違いがよく現れる傾向が窺える。
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