面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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87 表3-3-5 区間別シナリオ別規制速度と平均速度の差(高齢者n=16) 通常時 (1回目) 音声介入 映像介入 通常時 (2回目) 40km/h区間 差(km/h) 5.27 5.86 4.36 5.15 T値 0.34 0.67 0.08 30km/h区間 (沿道狭い) 差(km/h) 5.82 5.49 4.48 4.50 T値 0.33 1.39 1.61 30km/h区間 (沿道広い) 差(km/h) 5.96 3.89 4.14 4.58 T値 1.99* 2.04* 0.78 ※t値は介入なし(1回目)との平均値の差の検定(t検定)により算出 ※**:1%有意、*::5%有意 表3-3-6 区間別シナリオ別規制速度と平均速度の差(若者n=15) 通常時 (1回目) 音声介入 映像介入 通常時 (2回目) 40km/h区間 差(km/h) 5.95 3.02 3.85 3.61 T値 2.44* 1.63 1.80* 30km/h区間 (沿道狭い) 差(km/h) 5.54 2.65 2.99 4.23 T値 1.70 1.49 1.20 30km/h区間 (沿道広い) 差(km/h) 7.30 3.35 3.59 5.44 T値 2.22* 2.55* 1.77* ※t値は介入なし(1回目)との平均値の差の検定(t検定)により算出 ※**:1%有意、*::5%有意 (3)ISA介入前後の運転挙動 以上のように、Voluntary mode であってもISAの介入によって、運転者の走行速度を有意に制御できる可能性が示された。ここではISAのような介入があることで、運転者にどのような影響が生じうるかについて、特に運転者の反応として捉えやすいと考えられるアクセルストローク挙動の解析から把握する。なお、ブレーキストロークについては、ISA介入時にほとんどの被験者で反応がみられなかったため、ここでは分析を保留しているが、この事実からもISA介入が運転者にブレーキ挙動を生じさせるまでの大きなものはなかったといえる。 解析するのは、ISA介入による影響が一般的に生じると考えられる介入直後の挙動とその前後の挙動である。これは介入前後との比較を通じて、介入直後の影響を分析しようとするためである。ここでは、介入3秒前から介入まで(以下、区間1)、介入直後の3秒間(以下、区間2)、介入3秒後から介入6秒後まで(以下、区間3)とした。図3-3-7に分析対象の概要を示す。3秒としたのは、映像介入が介入後3秒間画面上に表示されるという条件があるためである。分析は、

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