面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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74 表3-3-1 搭載を希望するもしくは希望しない理由 映像介入 音声介入 高齢者 <搭載したい理由> ・走ってて目の前で出れば安心だから ・規制速度に気づかないことがあるので機能は有る方がよい ・右左折時にすぐに速度規制がわかり注意ができる ・道路の規制表示を万一見落した場合の時に予備としてほしい(確認のため) ・カーナビは注視したくない <搭載したくない理由> ・車の流れにまかせる為 ・余り速度規制に気をとられてしまうから ・規制速度で走る ・いちいちカーナビの画面を確認する必要があるから。道路標識だけで十分 ・自分で運転のスピードを決める <搭載したい理由> ・高齢者だと特に走っていて安心する ・音声情報はわかり易く、対応が早くできる ・スピードオーバー防止の為 ・今ついていないから ・同乗者とおしゃべりしていて聞きのがしたはや 再確認のために必要? ・あまりカーナビを注視していると危険に感ずる ・スピードの調整に心がけやすくなる感じがする <搭載したくない理由> ・音声案内は道路に標示されているもので充分 ・ある程度自分で速度の事は頭の中に入っている ・車の流れにあわせるので不要 ・速度規制を把握している道しか走らないので案内されなくてもよい ・自分で運転のスピードを決める 若者 <搭載したい理由> ・見やすい場所に出るならほしい ・あると便利だと思っているから。しかし鬱陶しい ・この機能をつけることによって、交通事故やスピード違反検挙の減少につながる可能性があるから ・速度がしっかり分かるため便利 <搭載したくない理由> ・常に出るとうざい。見えにくい所だけなら搭載しても良い ・表示するよりカーナビが音声で説明だけしてくれた方がわかりやすいし、脇見運転も少なくなると思うから ・結局守らないから ・カーナビで表示する場合、カーナビへ意識が向かうことになるため。 ・カーナビゲーション画面の邪魔になるため(案内中を想定して) ・ジャマになって事故を起こすと思う。音声だけの方が良いと思う。 ・画面を見るなら標識を見ると思う。 <搭載したい理由> ・音楽などのオーディオのじゃまにならなければほしい ・最高速度規制の標識などが無い時(場所)で便利だから ・速度規制の表示がわかりづらい、分からない道路での運転をするときにあると助かるため。 ・交通意識が高まるため ・最高速度規制を確認し忘れることがあるので ・速度を守るので搭載してほしいです。ですが守る人と守らない人が割れていると問題が起こりそう <搭載したくない理由> ・結局守らないから ・音声となると万が一踏み切りの音等が聞き取れなくなってしまう事が起こりえるから ・音のON/OFFスイッチがあれば搭載したい。初めて通る所ではほしいかもしれない 7)まとめ 意識調査で得られた特にISAの効果の視点からの結果について以下のようにまとめる。 ・被験者の中で、1回目走行時の路側の最高速度規制の道路標識等に気づかなかった被験者が少なからず存在したが、2回目以降、最高速度規制情報を提供することで、すべての被験者が当該道路の最高速度を認識していた。特にこの傾向は高齢者で顕著であった。 ・今回の被験者の多くは、最高速度規制を認識することで、その速度にできる限り近づけようとすることがわかった。 ・映像と音声による情報提供では、音声による情報提供の方が受け入れやすい被験者が多い。搭載したいなど好意的に受け入れられる理由の多くは安心感の高揚などであり、対照的に搭載したくないなどの否定的な理由は情報過多であるというものが多い。

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