面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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3 1.マイクロシミュレーションによる面的速度マネジメントの導入効果分析 1-1.背景・目的 当研究所では、生活道路における面的速度マネジメントの基本的な考え方(①市街地・非市街地の選別、②道路の段階構成の明確化、③統一的な規制速度の設定)のもと、実効性担保のための事例調査や具体的適用手法の提案を進めてきた。面的速度マネジメントを適用した際には円滑化面と安全面への影響が考えられ、交通量配分(JICA STRADA)を用いて豊田市における道路ネットワーク全体への影響や、市街地・外縁部などへの影響をマクロ的な視点で分析し、一定の効果を検証している1)。 面的速度マネジメントの更なる促進に向けてはその影響を解明し、定量データを蓄積することが重要である。その方法の一つとして経路変更などによる周辺道路ネットワークへの影響など、ミクロ的(狭域エリア)な視点での影響評価が有効であると考えられる。 また、住居地区などにおけるコミュニティゾーンの形成が全国的な普及に至っていないことなどから、警察庁や国土交通省などは面的速度規制であるゾーン30の推進に向けて動きだし始め、愛知県下では豊田市のあんしん歩行エリア(元城地区)の一部を対象にゾーン30が導入されることとなった。 そこで、面的速度マネジメント適用時におけるミクロ的な視点での影響評価を行うため、ゾーン30が導入されるエリア近辺を対象としてマイクロシミュレーションを構築することを本年度の目的とする。さらに、次年度行われるゾーン30の導入結果を踏まえた検証・評価を行うとともに、マイクロシミュレーションを用いて面的速度マネジメントの事前評価を行う際の留意点や課題を提言する。図1-1-1に評価の流れを示す。 図1-1-1 評価の流れ シミュレーションの選択 データの入手・ネットワークの構築 シミュレーションによる現況再現 シミュレーションによる施策評価 事前調査(予定:2012.5) 事後調査(予定:2012.9) ・マイクロシミュレーションを用いた速度マネジメントの影響評価 ・事前評価の留意点や課題の提言 <ゾーン30の導入> 検証 検証 対象地域 : あんしん歩行エリア内 ゾーン30導入場所 【H23】 【H24】

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