面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
68/99

64 3-3.結果 3-3-1.意識分析 (1)若者・高齢者の視点からみた分析 実験を完全実施した高齢者16名、若者15名について、意識調査の結果をまとめる。 1)普段の運転行動 普段の運転行動について、9つの視点から伺った。全般的に「2:駐車禁止でも,他の車の迷惑になりそうでなければ駐車する」「3:一時停止の場所でも,見通しがよければ止まらないことが多い」といったものについて「そうではない」と回答する被験者が多い。一方、「8:自分は感情の変化は少なく,いつでも冷静でいられる」といったものについては「そのとおり」と回答する被験者が比較的多い。 高齢者と若者を比較するため、フィッシャーの正確確率検定を行ったところ、「1:割り込まれないように,あまり車間距離をあけないで走るようにしている」「6:脇見運転をすることがある」で有意な差みられた。前者では「そのとおり」と回答する高齢被験者が有意に多く、後者では若者で「そのとおり」と回答する被験者が多い。特に後者はよく知られた傾向であり、若者と高齢者の安全運転に対する意識の違いがよく出ている。

元のページ  ../index.html#68

このブックを見る