面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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62 ISA介入のタイミングは、速度規制の音声、画像の表示とも交差点を通過してからある程度走行が安定すると考えられる50m走行したところで行った。走行経路の案内は拡声器を用い調査員による音声案内で行った。音声案内を行うタイミングは右左折した後に次の右左折の案内(例:「次の交差点を右折です。」)を行った後、交差点手前で曲がる案内(例:「この交差点を右折です。」)をもう一度行う形をとった。 映像介入のイメージ 30km/h規制です。 音声介入のイメージ 図3-2-1 実験の様子 図3-2-2 映像介入で介入する標示 実験に用いたルートは図3-2-3に示すとおりである。走行した空間は標準的な市街地を使用し、その中の法定速度50km/h区間、40km/h区間、30km/h区間を通る図のようなルートを選定した。生活道路をイメージした30km/区間は、想定されうる沿道の環境が狭いものと広いものといった異なる2つの空間を走行するよう調整した。また、他車からの影響を少なくするために道路空間上の他車は限りなく少なくしてあるが少なすぎても現実とかけ離れてしまうため法定速度50km/hの区間(二車線)では対向車を走らせ、違和感を少なくした。実験コースは始めに50km/h制限の片側2車線道路を走行し、左折後40km/h制限の片側1車線道路に入る。その後、右折し中央線がなく比較的狭い30km/h制限の道路に侵入する。そして左折後、中央線はないが比較的広い30km/h道路を途中一時停止規制を経て突きあたりまで走行する。

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