面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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57 ・タイミングという問題もある。他の施策との関連があればこのような活動の実施に理解が得られやすい可能性がある。 ・毎月、支所ごとに地域会議というものがあり、猿投地区もある程度の予算が付いている。20名ほどの地域代表の方が集まり、ワクワク事業などの審査を行なっている。この場などで議論をすることが予算化などの面で必要となってくる。 ・地域住民の具体的な「こうしたい」という案が支所にあがり、その後、市の交通安全課などに上がっていく、といった基本的な流れがある。 2)本庁担当課の担当者の視点 交通安全課としては、支所同様、現時点の成果では主体的に動けず、あくまでも住民側からの反応があってこそ動けるという立場をとっている。実際、現在交通安全課が取り組んでいる活動自体も、押し付けなどではなく、あくまで住民に依願するという立場をとり、活動の実施の是非などはすべて地域の判断に任されている。効果の面は「持続性」に課題があるところなどが行政の立場としての推進において課題が大きいと考えていることがわかる。 ・個人としては興味があるし、やっていくこともやぶさかではないと思う。 ・今回はたまたまトラブルが発生しなかったが、そのあたりについて市域に広める上では課題を内在している。 ・行政側の対応として、市民側からの要望があれば、機器の貸出しなどはあり得る。 ・1週間後に効果が持続していないのは、政策として進めていく上ではネックになる。道路改良などを進めるほうがよいかもしれない。 ・一般に行政側からこういう活動を推進しましょうとは言わない。あくまで市民側からの要望があって対応するという流れになる。 ・長期的視点から活動実施の効果が見えてくると、政策としても取りやすくなるかもしれない。例えば1年間、継続してやってみるなどである。支所から地域会議などを通じて研究所のようなところが呼びかけていくのが良いのではないか。 ・通常の立哨活動より良い効果があると回答されているが、通常の立哨活動が悪いというわけではない。評価は様々な側面から行われるべきである。 ・通常の立哨活動では市民会議で交通安全課から活動するようお願いを行なっている。実際に実施するかどうかは各自治区の判断になっている。 ・車両にチラシを配るのは、危険性を伴うので実施していない。

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