面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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54 ④速度提示活動の意識面に与える効果 今回の調査票は、場所の制限もあり速度提示を行った場所と少し離れた場所で配布することとなったため、調査票を受け取りかつ、速度提示を体験した方は全体の45%に限られた。 しかし、速度提示を体験した人はすべて速度を下げようと思ったことがわかる。その理由としては「安全のため」「30km/hを超えていたと指摘され、おどろいて速度を下げた」「何事かと思った」「道路脇に立ってみえる方が、”速い”と感じられたのなら危ないと思い速度を下げた」と回答している。一方で、今回は体験していなくとも、仮に体験するとした場合、約8割の回答者が「速度を下げると思う」と回答している。その理由としては、「やはりルールは守らなければいけないし、逆に自分が歩行者だと生活道路をびゅんびゅん走られてはこまると思う」「規制速度は守るように心がけている」「常識的に」という回答があった。 体験した,5, 45%体験していない, 6,55% 図2-1-45 速度提示活動の体験の有無 速度を下げようと思った, 5,100%速度を下げようとまでは思わなかったが注意をしようとした, 0, 0%なにも感じなかった, 0, 0% 速度を下げると思う, 5, 83%速度を下げるまではないが注意はしようとする, 1, 17%おそらくなにも感じない, 0,0% 図2-1-46 体験した場合の変化 図2-1-47 仮に体験した場合の変化 ⑤速度提示活動の評価 このような速度提示活動について、運転者がどのように評価しているかを伺った。その結果、9割の回答者が当該活動を評価していることがわかる。このような活動は、運転者側の理解をもって進められることがこの結果から明らかとなった。

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