面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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46 ②速度が30km/h以下となった車両数増加効果の持続 ここでは、実験中に規制速度である30km/h以下となった車両数の増加効果がどの程度持続するのかを検証する。図2-1-35に結果を示す。 これをみると、事前、事後で大きな差がみられないことがわかる。この差に科学的に意味があるか否かを確認するため、統計的な検定(フィッシャーの正確確率検定)をおこなったところ、すべての区間で有意な差があるとはいえなかった。すなわち、規制速度を越えた車両に車両の速度を示すことで、実験中には多くの車両の速度を規制速度以下に落とす効果があったが、9日後にはその効果がみられなくなっていることがわかる。これは調査日が事前の曜日(火)と異なる影響なども考えれ、今後詳細な分析が重要となる。 0.000.100.200.300.400.500.600.700.8019-10m29-20m39-30m49-40m59-50m69-60m30km/h以下の割合事前(n=43)事後(n=46) 図2-1-35 車両速度の変化 3)まとめ 以上のように、今回の結果は、このような規制速度以上で走行する車両に速度を提示して速度低下を促した場合、その提示位置に近いところで、顕著に速度を低下させることができたといえる。また、その効果は、9日間が経過した段階でも速度低下が持続していることがわかった。ただし、規制速度以下に下げるという効果についてはその持続効果は不明瞭であることがわかった。
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