面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
48/99

44 ②速度が30km/h以下となった車両の数 ここでは、規制速度である30km/h以下となった車両がこの実験によってどの程度増えたのかを検証する。図2-1-33に結果を示す。 これをみると、先ほどの速度の結果と同様に、提示直後からある程度実験中の車両の30km/h以下の割合が高く、さらに速度提示位置から39-30mの区間から実験中の車両の30km/h以下の割合が大きく伸びていることがわかる。提示位置に近い19-10mのところでは、事前に比べて実験中では4倍以上の車両が30km/h以下となっている。この差に科学的に意味があるか否かを確認するため、統計的な検定(フィッシャーの正確確率検定)をおこなったところ、69-60mの区間を除くすべての区間で有意差があることが示された。すなわち、規制速度を越えた車両に車両の速度を示すことで、特にポイントに近いところでは多くの車両の速度を規制速度以下に落とす効果があったといえる。 0.000.100.200.300.400.500.600.700.8019-10m**29-20m**39-30m**49-40m*59-50m*69-60m30km/h以下の割合事前(n=43)実験中(n=50) ※フィッシャーの正確確率検定 **:1%有意、*:5%有意 図2-1-33 30km/h以下の車両割合の変化

元のページ  ../index.html#48

このブックを見る