面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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23 ②速度が30km/h以下となった車両の数 ここでは、規制速度である30km/h以下となった車両がこの実験によってどの程度増えたのかを検証する。図2-1-4に結果を示す。 これをみると、先ほどの速度の結果と同様に、提示直後である59-50m、49-40m、39-30mの区間では事前、実験中ともに差が生じていないが、速度提示位置から29-20mの区間から実験中の車両の30km/h以下の割合が大きく増加していることがわかる。提示位置に近い9-0mのところでは、事前に比べて実験中では4倍近い車両が30km/h以下となったことがわかる。この差に科学的に意味があるか否かを確認するため、統計的な検定をおこなったところ、29-20m、19-10m、9-0mの3区間では差があることが示された。すなわち、規制速度を越えた車両に車両の速度を示すことで、示したポイントに近いところでは多くの車両の速度を規制速度以下に落とす効果があったことが科学的に証明されたといえる。 ここで、なぜ速度提示位置から約30m手間から速度が減速し始めたのかを考える。まず、今回の実験では、速度を計測して、その速度を提示する方に伝え、さらにそれを受けて該当する速度のかかれた看板を掲げたためタイムロスが生じ、車両が数10m前進してしまった可能性がある。また、提示した看板の文字サイズの関係上、近くまで来ないと運転者にきれいに見えなかった可能性も否定できない。これらの点は今後得られたデータをさらに解析することで、原因を突き詰めていきたいと考える。 0.000.100.200.300.400.500.600.700.800.901.009-0m**19-10m**29-20m*39-30m49-40m59-50m30km/h以下の車両割合速度提示位置からの距離事前(n=18)実験中(n=16) ※フィッシャーの正確確率検定 **:1%有意、*:5%有意 図2-1-4 30km/h以下の車両割合の変化

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