面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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18 1-5.今後の方向性 本年度は、ゾーン30が導入されるエリア近辺を対象にVISSIMを用いてネットワーク作成を行った。現況再現を行うためのシミュレーション作業の課題と、次年度行われるゾーン30導入結果を踏まえた評価の枠組みを整理する。 <シミュレーション構築の作業課題> ・ PT調査を用いた現況再現性の精度を高めるため、目的別OD表の作成やシミュレーションのパラメータを変更する。 ・ シミュレーションネットワークに設定したOD発着点が信号交差点に近接しているため時間内に目的地に到着できない車両がみられた。そのため、信号交差点と発着点との距離を確保し、入力交通量が時間内に捌けるようにネットワークを構築する。 <評価の枠組み> ・ ゾーン30導入の事前調査結果を用いて現況再現性を確認するとともに、事前調査結果を入力値としてシミュレーションを実施する。 ・ ゾーン30導入の調査結果を用いて、面的速度マネジメント適用時のシミュレーション結果の検証を行う。 参考文献 1)公益財団法人 豊田都市交通研究所:「速度マネジメントの実現に向けた研究」,平成23年度報告書,2010 2)PTV サポートセンタージャパン株式会社HP:http://ptv-vision.jp/index.html (2012.4閲覧) 3)一般財団法人 交通工学研究会:「交通シミュレーション活用のススメ」,丸善出版株式会社,2012. 1 4)高橋勝美,福本大輔:「動的シミュレーションと静的配分の組み合わせに関する研究」,IBS自主研究,http://www.ibs.or.jp/lab/409(2011.11閲覧) 5)豊田市:「パーソントリップ調査 2 現況分析」,豊田パーソントリップ調査報告書(第4回中京都市圏パーソントリップ調査),2002.3 6)国土交通省道路局:「平成22年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)一般交通量調査 集計表」,http://www.mlit.go.jp/road/census/h22-1/index.html 7)豊田市調査課:「幹線市道交通量調査委託」,2011

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