面的速度マネジメントの導入効果に関する研究
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7 (2)データ収集と入力データの作成(手順③・④) シミュレーションへ入力するデータの種類は、道路構造データ(表1-3-1)と交通データ(表1-3-2)の2つに大別される。それぞれ、シミュレーションに入力する基本データとシミュレーションの対象や目的によって選択する選択データがある3)。 道路構造データは、ノードの位置やリンク長などの基本データと、勾配や交差点幾何構造および停車帯位置などの選択データがあり、交通データは、交通量・駐車場・公共交通などの交通需要データと信号現示・交通規制などの交通運用データがある。 面的速度マネジメントを適用する評価内容や対象地域の状況(例えば、勾配が少ないという地域特性)を踏まえてデータの収集を行う。なお本項では、交通需要データのOD交通量の推計について整理する。 表1-3-1 道路構造データ例 (出典:参考文献3)p.96) 分類 項目 内容 基本 データ ネットワーク情報 ノード位置 リンク長、車線数 ネットワーク構成(リンク・ノード接続関係) 選択 データ リンク情報 平面線形、縦断・横断勾配 車線数、車線構成、幅員、進行方向規制 規制速度、設計速度 アンダーパス、オーバーパス 舗装の状態 歩道の有無、歩車分離の状況 等 ノード情報 交差点幾何構造(右左折レーン、レーン長 等) テーパー長 停止線位置、右左折車線内待機位置 ランプ分合流位置、比率 等 道路交通施設 関連情報 バス停・トランジット駅の位置、容量 駐車場位置・容量 料金所位置・容量 車両感知器位置 駐車帯の位置、距離 車線規制の位置、距離 ラウンドアバウトの設定 等

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