鉄道(レールバス)廃線前後の行動・意識の変化
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7 ③足助地区 地域概況 現在は、豊田市駅(名鉄)から、名鉄バス「矢並線」で約40分、浄水駅(名鉄)からとよたおいでんバス「さなげ・足助線」で約1時間。車ではグリーンロードの力石ICより国道153号を飯田方面へ約15分。紅葉の名所「香嵐渓」がある。地区内には小規模ながらスーパーマーケットがあり、地区内で日常生活に関する物資の調達は可能である。 人口は、鉄道(レールバス)廃止直後(廃止した年の平成16年10月時点)は9,740人であったが、最近(平成22年10月時点)では8,966人と約8%減少しており、山間部の自然減少傾向が表れた結果となっている。 *住民の意識 (仮説) 足助地区は、バスが直通となった利便性を高く評価する住民の割合が高いが、乗り継いで利用していた鉄道の廃線を残念がる住民が混在する。 (ただし、実利用の価値は現在のバスの方を高く評価している) *特徴(仮説):それぞれの地域の特徴については地域の代表者へのヒアリング結果による ④3地区全体の状況 1)鉄道とバスの比較(一般的な比較)は、鉄道への評価がどの地区も高いと考えられる。 (実際の利用の状況とは別に評価されるものと推測する) 2)3地区とも車の活用率は高いと考えられ、公共交通を利用する人に対するサービスとして は、鉄道かバスという議論のほかにダイヤ等の利便性を高めることが重要と考えられる。 <参考>豊田市の人口の推移(それぞれの年の10月時点。単位は人) 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 406,307 411,137 414,839 419,055 423,200 423,677 423,822 ◆豊田市全体としては緩やかながら増加している。平成16年から平成22年までの間に約4%増加している。

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