鉄道(レールバス)廃線前後の行動・意識の変化
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8 2.2 調査(アンケート)の概要 (1)調査目的(概要) 猿投駅から西中金駅間の鉄道(レールバス)が平成16年4月1日廃線となり、現在対象地区にはおいでんバスや地域バスが運行されている。そこで鉄道が廃線される前と廃線後の地域の変貌①や交通行動の変化②、その他に一般的にみた鉄道とバスの違い③を住民の意見からから明らかにする。 ①② 鉄道(レールバス)運行(約8年前)時と、廃線後の地域(沿線)住民の交通行動の変化や意識の違いを確認する。その意識や行動の違いが地区により差があるかを検証する。 ③ 一般的にみた鉄道とバスに対する意識の違いについて確認する。その意識の違いが地区により差があるかを検証する。 (2)各地区の住民の意識の想定 1)猿投地区は利用者としてのデメリットは住民自身としては感じていない④が、運動公園への学生の移動の心配や、地域内の車の通行量の増加を懸念⑤していると考える (※都心部へは使える鉄道が残っていて、郊外部へはもともと利用することがほとんどない) 住民としての影響はあまりなく、郊外部へ(郊外部から)の外からの利用者の影響を問題視する地区 2)石野地区は、鉄道(レールバス)の廃線を不便(残念)と感じる住民⑥と、現状のバスの利便性を以前より高く評価する住民が混在⑦すると考える利用者として、鉄道への愛着と、バスの利便性を考えている地区 3)足助地区は、バスが直通となった利便性を高く評価する住民の割合が高い⑧が、乗り継いで利用していた鉄道の廃線を残念がる住民が混在⑨する実利用価値は現在の方が高いと評価する地区 4)その他、車依存度の高さもあり、いずれに地区も影響を大きく感じてはいない住民も多い⑩ (※各地区の代表者への事前ヒアリングより想定したもの) (3)調査対象や時期など 時期 アンケート数 備考 猿投地区 現在の鉄道の終着駅となって いる地区 H23/11~12 配布:170部 回収:102部 猿投駅付近の井上自治区 の全組長の世帯に2部ずつ 依頼 石野地区 鉄道(レールバス)廃線により 鉄道からバスに変わった地区 H24/1 ~2 配布:187部 回収:96部 鉄道(レールバス)があった 当時の駅付近の4自治区の全世帯に1部ずつ依頼 足助地区 鉄道がなく、鉄道駅へバスなど でアクセスしていた地区 H24/2 ~3 配布:210部 回収:114部 鉄道駅に近かった4自治区 の全世帯に1部ずつ依頼 (※各地区の代表者との調整により決定した)

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