通勤における自転車利用のあり方に関する研究
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5-2-8. I事業所カルテ I事業所の自転車通勤カルテを表 5-2-8に示し、従業員調査で明らかとなった通勤手当を高く支払うべき手段と促進策の受容性の集計結果を図 5-2-8に示す。 表 5-2-8 I事業所の自転車通勤カルテ エコ通勤の取り組みは担当者として勉強中であるが、駐車場の確保が深刻な課題である。レンタル自転車(「駅から自転車」)の実験に参加するなど自転車通勤を積極的に推奨しており、自転車手当ての拡充や雨天時のサポートなどについては、従業員の意向を踏まえて検討する考えがある。勤務地周辺の渋滞を深刻だと感じてる方が69%おり、自転車通勤を行っている方がアンケート回答者33名中4名、自転車通勤を考えている方が4名である。また、現在の通勤手当に満足している方は85%で、自家用車の利用を抑制するカーフリーWeekへの賛同者は9%程度である。事業所調査結果○ 自転車通勤者には、手当を支給していない○ 「通勤手当拡充」を、従業員調査結果を踏まえて検討する意向従業員調査結果□ 10kmまでは、自家用車と自転車の通勤手当を同じぐらい、  もしくは自転車への手当てを高く支払うべきとの意識が高い□ 「手当ての拡充・報奨金」「電動自転車購入補助」「自転車保険補助」  を講じることによって自転車通勤を考える方が最も多い事業所調査結果○ 事業所管理の「レンタル自転車(自転車配備)」を実施している従業員調査結果□ 現在の取り組みが従業員に浸透していない (「レンタル自転車(自転車配備)の整備」で自転車通勤を  考える方が42%)事業所調査結果○ 公共交通運賃の支給する「雨天時サポート」を、従業員調査結果を  踏まえて検討する意向従業員調査結果□ 雨天時装備などの備品に対する受容性が高く、支援することによって  自転車通勤を考える方が30%であった駐車場の確保が深刻な問題となっているため、自転車への転換を積極的に取り組んでいる。駐輪場の整備もある程度はできている。本格的に自転車への転換が行われた場合には駐輪場の拡充が必要となるが、自動車に比べ少ないスペースで駐輪場を設置できるため比較的容易に対応できると思われる。また、雨天時の代替手段(公共交通)に対する手当ても従業員の意向次第で検討する考えがあり、自転車通勤促進に力を入れようとしている。費用面総評事業所の現状従業員の意識その他(雨天時)設備面

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