通勤における自転車利用のあり方に関する研究
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5-2-3. D事業所カルテ D事業所の自転車通勤カルテを表 5-2-3に示し、従業員調査で明らかとなった通勤手当を高く支払うべき手段と促進策の受容性の集計結果を図 5-2-3に示す。 表 5-2-3 D事業所の自転車通勤カルテ 周辺の渋滞を問題と考えている。駐車場の確保や維持管理を将来的な課題として考えており、エコ通勤については事業所として取り組みを行っている。勤務地周辺の渋滞を深刻だと感じている方が56%おり、自転車通勤を行っている方がアンケート回答者73名中3名、自転車通勤を考えている方が5名である。また、現在の通勤手当に満足している方は57%で、自家用車の利用を抑制するカーフリーWeekへの賛同者は18%程度である。事業所調査結果○ 自転車通勤者には、2km以上350円/月、5km区切りで350円/月  追加(上限1,750円)○ 「通勤手当拡充」「自転車保険補助」を、従業員調査結果を  踏まえて検討する意向従業員調査結果□ 10kmまでは、自家用車と自転車の通勤手当を同じぐらい、もしくは  自転車への手当てを高く支払うべきとの意識が高い□ 「手当ての拡充・報奨金」と「電動自転車補助」を講じることに  よって自転車通勤を考える方が最も多い□ 自転車通勤者へ手当てが支給されるかを質問したところ、 「払われない」「わからない」と回答した方が90%である事業所調査結果○ 事業所管理のレンタル自転車(自転車配備)を、従業員調査結果を  踏まえて検討する意向従業員調査結果□ シャワー室を整備することによって自転車通勤を考える方が20%、  事業所管理のレンタル自転車(自転車配備)の整備では23%であった事業所調査結果○ 雨具などの雨天時装備の支給を、従業員調査結果を踏まえて  検討する意向従業員調査結果□ 雨天時装備などの備品に対する受容性は低いが、公共交通運賃支給など  のサポートを行うことによって自転車通勤を考える方が26%であった周辺の渋滞は現在の課題として認識しているが、駐車場の確保や維持管理は将来的な課題として考えている。現在でもある程度のエコ通勤の取り組みを実施しているが、自転車通勤手当の充実などの取り組みを強化する必要が高いと考える。費用面総評事業所の現状従業員の意識その他(雨天時)設備面

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