通勤における自転車利用のあり方に関する研究
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<通勤管理の問題点について> • 駐車場の確保は、従業員が400名以上の事業所で現在の「課題」であり、I事業所のみ「深刻な課題」である。 • 駐車場の維持管理(費用)については、従業員数が少ないA事業所も含まれているが、従業員数が1,000人以上の事業所で「課題」としている。 • 駐車場の確保・維持管理に関しては、G事業所以外で「課題」もしくは「将来の課題」であり、エコ通勤を推進して自家用車通勤の削減を図ることにより効率的な企業活動に大きく寄与できるものと考えられる。 • 駐輪場の確保に関しては、6事業所が「課題」もしくは「将来の課題」としており、自転車通勤を促進する場合には対応が必要となってくる。 • 7事業所が周辺地域の渋滞を「課題」もしくは「将来の課題」と回答しており、地域社会への貢献を目指したエコ通勤の推進・促進が求められる。 <エコ通勤について> • エコ通勤を実践しているのは3事業所で、その他の事業所は担当者レベルで勉強中である。これは、担当者の変更によりエコ通勤の取り組みが中断してしまっていることが影響しており、本研究の成果がエコ通勤(自転車通勤)の促進につながると考える。 • 「徒歩・自転車」への転換を促進しているのは4事業所、従業員が多い事業所は「公共交通への転換」、従業員が少ない事業所は「相乗り」も取り組んでいる。 <自転車通勤について> • 自転車通勤を積極的に「推奨している」事業所は1事業所、「推奨していない」事業所は2事業所、その他の事業所は「エコ通勤の一つ」として位置づけている。 • 自転車通勤促進策については、「△:従業員調査の結果を踏まえて検討」を含めると、「自転車通勤手当の拡充」の受容性が一番高い。この様に事業所側が手当てに対して柔軟な意向を示していることから、自転車通勤の促進が図りやすい環境でもある。 • 現状では自転車通勤を推奨していない2事業所(FとH)は、全ての自転車促進策に関して「△:従業員調査の結果を踏まえて検討」と回答しており、エコ通勤(自転車通勤)のきっかけを探っていると考えられる。

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