通勤における自転車利用のあり方に関する研究
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4-6. 自家用車抑制策に関する意識 4-6-1. 通勤手当の改変 (1)高く支払うべき手段について 2-2でも述べたが、自家用車通勤を抑制すると同時に自転車通勤を促進するためには、近距離における自家用車通勤手当の減額と自転車通勤手当を増額する「アメとムチ」によるパッケージ施策が有用である8)。 そこで、豊田市と都市規模が類似している豊橋市役所の施策※1を調査票内で紹介し、「自家用車」と「自転車」を比較したときにどちらの交通手段に通勤手当を高く支払うべきかを5kmの通勤距離帯別に伺った。集計結果を図 4-6-1に示す。 90141228258240275194165203112981000%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%~5km5~10km10~15km15~km自家用車同じ自転車 図 4-6-1 高く支払われるべき手段の回答数 通勤距離が5kmまででは、自家用車と自転車を比較して「同じ」と「自転車」に高く支払うべきとの回答が多い。5~10km帯では、「同じ」との回答が一番多いが、通勤距離が遠くなるにつれ「自家用車」への通勤手当を高く支払うべきとの回答が多くなっている。 この様に近距離では、自転車通勤者への手当てを厚くする、または自家用車と同等にすべきであるとの意識が多いことから、「アメとムチ」によって自転車通勤を促進できる可能性があることを明らかにすることができた。 ※1 豊橋市役所においても、名古屋市と同様な通勤手当の改変が行われた。(下表) 通勤距離 従来 自動車通勤 自転車通勤 2km~5km 3,600円 2,000円(-1,600円) 4,600円(+1,000円) 5km~8km 6,100円 4,100円(-2,000円) 7,100円(+1,000円)
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