通勤における自転車利用のあり方に関する研究
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4-3. 自転車へのイメージ 自転車のプラスイメージとマイナスイメージについて9つずつの回答項目を設定9)10)し、複数回答可としてそれぞれ3項目を回答していただいた。 プラスイメージの集計結果を図 4-3-1に示しているが、「健康増進」につながるとのプラスイメージが最も多い。次いで「環境にやさしい」・「渋滞の影響なし」へのイメージ、さらに「利用コスト」へのイメージも高く、機動性と環境面に配慮できる乗り物として認識されている。また、「安全」についてはプラスイメージにはたらいていない。 マイナスイメージの集計結果を図 4-3-2に示しているが、「雨・風」・「寒さ」など気候の影響を受けることをマイナスイメージと感じている方が多く、調査を行った時期が冬であったことが影響している可能性があるが「暑さ」より「寒さ」の方がマイナスイメージに影響している。また、「坂道」や「荷物の運搬」などの意見も多い。 図 4-3-1 自転車のプラスイメージ 図 4-3-2 自転車のマイナスイメージ 「自転車プラスイメージ」050100150200250300350400450500スピードが適切移動・駐輪の自由度環境にやさしい利用コスト健康増進安全市街地活性化渋滞影響なしその他N=1,718 「自転車のマイナスイメージ」0100200300400500600雨・風寒さ暑さ坂道荷物の運搬放置自転車事故の被害事故の加害その他N=1,716 <参考文献> 9) 渡辺千賀恵:自転車とまちづくり,学芸出版,p.53,1993.3 10) 山川仁:都市における自転車交通システムの可能性と限界,都市問題,83巻5号p.6,1992.5

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