地域公共交通に関する研究-1
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32 例えば、全サンプルを対象として場合、現在「必要」と回答している人は757人で、そのうち96.4%の人が将来も「必要」と回答し、3.6%の人が「必要ない」と回答していることを示している。また、現在「必要ない」と回答している人は740人で、そのうち85.7%の人が将来も「必要」と回答し、14.3%の人が「必要ない」と回答していることを示している。 これより次のようなことが分かる。 ・ 全体では「現在必要」と回答している人が「将来も必要」と回答した割合は約96%である。また、「現在必要ない」と回答している人が「将来は必要」と回答した割合は約85.7%である。「現在必要」と考えている人は「将来も必要」と考えるのは当然であるが、「現在必要ない」の考えている人でもその多くが「将来は必要」になると考えていることが分かる。 ・ 年代別では「現在必要ない」と回答している人が「将来は必要」と回答する割合は、10~50代までの間では年代が高くなるにつれて、10代の約55%から50代の約93%まで増え、60代と70台以上では若干減少し、30代(約83%)と同程度(約83~84%)である。10代と20代を除くと「現在は必要ない」が「将来は必要」だと考えている人が約8割以上と高い。 第3章 まとめ 本研究では、豊田市が実施する公共交通評価における3段階のチェックのうちチェック3の「『沿線住民』『利用者』『行政』それぞれの立場から当該バス路線の『必要性』」について、『沿線住民』『利用者』を対象として、その必要性を「バスを必要とする人はだれか」「バスを必要とするときはいつか」という視点から調査するための質問項目を含むアンケート調査票を設計した。また、設計したアンケート調査票を用いて、実際のとよたおいでんバス(小原・豊田線、藤岡・豊田線、川口・飯野線)と地域バス(おばら桜バス、ふじバス)の運行路線沿線の住民を対象にアンケート調査を実施し、その結果を分析した。 今後は、おいでんバス・地域バスの維持への協力意向(募金など)など、本研究では全般的に簡便な分析にとどまっている項目の詳細な分析を進めるとともに、本研究で設計したアンケート調査票の調査項目を、豊田市が平成24年度に実施を予定している公共交通評価に関するアンケート調査にどのように組み込んでいくべきかを提案していく予定である。 謝辞 アンケート調査にご協力いただいた自治区長をはじめとする住民の方々、交通政策課、猿投・藤岡・小原支所の担当者の方々に深く感謝申し上げます。 参考文献

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