障がい者の移動に関する研究
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5 (2)本研究で用いるデータの概要 使用するデータは、豊田都市交通研究所が平成21年に実施した障がい者パーソントリップ調査にて回答を依頼した自由記述である。調査では「日常の移動や活動についてあなたが日頃感じていることなどについて、ご自由にお書きください。」といった聞き方をしている。全回答者1301名のうち516名(40%)の方が自由記述欄に何らかの記述をしている。 1)自由記述の回答者 本調査では、障がい者本人に回答の依頼をしているが回答が不可能な場合に、障がい者本人以外に記述をしてもらっている。図2-1に自由記述回答有無と回答者の関係を示す。これをみると、自由記述に何らかの記述がある(図2-1の「あり」)場合、その53%は回答者本人であり、家族である場合が40%となっている。これは、自由記述に回答がない場合(図2-1の「なし」)の回答者構成比率とあまり差がない。 図2-1 自由記述回答有無と回答者の関係 2)障がい種別との関係 図2-2は障がいの種別により自由記述の回答の有無に差異があるかについて見ている。自由記述ありの割合が最も高いのは、50%を占めている視覚障がいの者である。 ※二種:2種類の障がいを持つ方、3種以上:3種類以上の障がいを持つ方 図2-2 障がい種別と自由記述の有無の関係

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