障がい者の移動に関する研究
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540%20%40%60%80%100%非高齢(n=19)前期高齢(n=18)後期高齢(n=35)非高齢(n=48)前期高齢(n=13)後期高齢(n=15)非高齢(n=23)前期高齢(n=21)後期高齢(n=34)非高齢(n=15)前期高齢(n=11)後期高齢(n=8)視覚聴覚*下肢不自由**体幹ありなし 図4-7 免許保有の有無 ⑤利用できる自動車の状況 図4-8は障がい者の年齢と利用できる自動車の状況の関係を示している。自動車の利用できる状況として、ここでは、自動車を保有しており自ら運転できる、自動車は保有しているが自らは運転できず介助者に依頼する必要がある、自動車を保有していないといった3水準で整理している。年齢による傾向を探るためフィッシャーの正確確率検定を行ったところ、免許保有状況と同様に下肢不自由、聴覚障がい者で年齢によって有意差がみられた。下肢不自由障がい者の場合、年齢に関係なく自動車を保有しているが、高齢になると自ら運転するより介助者に運転してもらう方が有意に多くなる傾向がみられる。一方、聴覚障がい者の場合、特に前期高齢者において自動車を保有していないという方が有意に多くなっている。この原因については別の観点からの考察が求められよう。

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