障がい者の移動に関する研究
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290%20%40%60%80%100%介助必要(n=26)介助不要(n=17)介助必要(n=36)介助不要(n=38)知的*精神*車あり(自分で運転可)車あり(自分で運転不可)車なし フィッシャーの正確確率検定 *:5%有意(知的) ※カイ二乗検定 *:5%有意(精神) 図3-3 自動車の利用環境と外出時の介助の必要性 ②交通行動特性からみた傾向 交通行動特性として、ここでは、ある1週間における外出日数、ある1日の各種活動時間といった基本的な活動量に加え、外出目的とその手段の多様性の違いをみるために様々な外出目的別の1ヶ月あたりの外出割合と、主要目的別の選択交通手段数の傾向を整理する。 図3-4は外出時の介助の必要性と2009年3月9日から15日までの1週間における外出日数の関係を示している。マンホイットニーのU検定を行ったところ、精神障がいのみ外出時の介助の必要性によって有意差(p<0.05)がみられた。この結果は精神障がいを持ち、外出時に介助が必要な方は、介助が不要な方に比べて有意に外出日数が多くなっている一方で、知的障がいでは、外出時の介助の必要性では外出日数に差が生じていないことを示している。 01234567介助必要(n=25)介助不要(n=17)介助必要(n=25)介助不要(n=34)知的精神*一週間の外出日数(日) ※マンホイットニーのU検定 *:5%有意 図3-4 外出時の介助の必要性と一週間の外出日数 図3-5、3-6は外出時の介助の必要性と1日の活動時間(4)の関係を示している。知的障がい者の傾向(図3-5)について、マンホイットニーのU検定を行ったところ、すべての活動において外出時の介助

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