障がい者の移動に関する研究
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165)KWIC( KeyWord In Context)コンコーダンスによる分析 次に、共起ネットワーク図に示された交通手段、移動に関する語が、文書の中でどのように位置づけられているかをみる。前項で取り上げた交通手段、移動に関連する語のうち、公共交通機関の視点、タクシーの視点、自動車の視点、さらに本研究におけるテーマである“移動”“外出”の視点から整理する。ここでは、自由記述欄からの課題を抽出することを目指すため、否定助動詞が前後5語に含まれる文を取り上げ集計し、その傾向を探る。 ①公共交通(バス・鉄道) 表2-6と2-7をみると、バスに対しては電車の語、鉄道に対してはバスの語が多く記述されており、公共交通全般に関することを指摘している状況がわかる。また、文章全体をとらえた表2-12や2-13をみると、運営主体によって割引状況が違いことに対する不満が指摘されている。バスの利便性に関する課題については、本数などの課題が指摘されている。また乗り遅れに関する指摘があるように、障がい者の方は、健常者よりも、多くの時間的余裕をもたなければ公共交通での移動がしにくいことがわかる。 表2-6 バスの語の前後に出現する語(出現数2以上) バス語品詞出現数計1電車名詞62利用サ変名詞53できる動詞B44なる動詞B45する動詞B36タクシー名詞37行ける動詞38鉄道名詞39カード名詞210バス名詞211乗れる動詞212乗車サ変名詞2 表2-7 鉄道の語の前後に出現する語(出現数2以上) 鉄道語品詞出現数計1バス名詞42利用サ変名詞43できる動詞B34する動詞B25タクシー名詞2 ②タクシー タクシーという語を含み、左右5語以内に否定動詞がある文は、49ありここで挙げた語の中で最も多い。助成や利用、料金といった語が前後に出現しており金銭面での課題が示されていることがわかる。

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