環境・経済・社会による都市構造評価の枠組みと豊田市を対象とした試算
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25次に、移転者の価値観を考慮して都市縮退を行ったケースと、考慮しないで都市縮退を行ったケースを比較し、都市全体のQOL総量としてどれだけの差が生じるかを示したのが下図である。これより、価値観考慮したケースでの都市全体のQOL総量は価値観を考慮していないケースの約2倍になった。集約地区へ移転する人口は10年毎に1割ずつと設定しているので、結果として集約地区人口は同じになる。この結果は集約地区の居住環境が移転者の価値観と一致すると生活環境質を大きく向上させることができるということを示唆している。 図 QOL総量(QOLに人口を乗じたもの) 参考文献 1) 第7次豊田市総合計画、http://www.city.toyota.aichi.jp/division/aa00/aa03/1193090_7010.html(2012.4.18閲覧) 2) 豊田市豊田市住宅マスタープラン、http://www.city.toyota.aichi.jp/division/aj00/aj10/1194123/ keikaku.pdf(2012.4.18閲覧)

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