環境・経済・社会による都市構造評価の枠組みと豊田市を対象とした試算
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203.4 多核ネットワーク型都市構造の拠点へ人口を集約した場合の生活環境質の変化 ここでは都心・地域拠点以外の地区から都心・地域拠点へ人口を集約した場合の生活環境質の変化のシナリオ分析を行っている。 (1)人口の集約先となる拠点の設定 ここでは、多核ネットワーク型都市構造の核となる拠点として、旧豊田市内に2つの拠点(都心拠点:豊田市駅周辺、トヨタ自動車本社周辺)、合併前の6つの町村の中心地区にそれぞれ1つずつ拠点(地域拠点:小原支所周辺、藤岡支所周辺、稲武支所周辺、旭支所周辺、足助支所周辺、下山支所周辺)を設定し、合計した8つの拠点を想定する。ここでは、都心拠点に対しては半径2,500m、地域拠点に対しては半径500mの円を描き、それぞれに内包される地区を集結地区とし、それ以外の地区を撤退地区と設定する。ここで都心拠点に設定した半径2,500mは、都心拠点では集約地区の端から中心まで車を使って5分以内で移動可能あれば利便性が高いと仮定し、時速30kmで5分走行した距離である。一方、地域拠点に設定した半径500mは、地域拠点では端から中心まで徒歩5分以内で移動可能あれば利便性が高いと仮定し、時速6kmで5分歩いた距離である。以上の条件に基づき設定した集約地区を下図に示す。 表 人口の集約先となる拠点の設定 地区区分 説明 人口の集約先となる地区(集約地区) 都心・地域拠点の勢圏 人口を移転させる地区(撤退地区) 上記の集約地区以外の豊田市全域 図 人口の集約先となる地区(集約地区)
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