環境・経済・社会による都市構造評価の枠組みと豊田市を対象とした試算
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10 ここで、(),QOLgi:個人属性グループgのメッシュiでのQOL、()gw:LPs各要素に対する価値観(重み)ベクトル、()iLPs:生活環境質向上機会ベクトル、()ACi:交通利便性、()AMi:居住快適性、()SSi:災害安全性。 (6)ファクターによる持続可能性の評価方法 ここまでで求めた諸指標を用いて、本研究では、SDの定義「持続可能な発展とは、将来の世代が自らの欲求を充てんする能力を損なうことなく、今日の世代の欲求を満たすような発展」を参考に、「都市域が持続可能である」ことを「インフラ維持費用と環境負荷物質を削減しつつ、現世代と将来世代のQOLを向上させること(=TBLが改善していること)」と定義する。 この定義を定式化すると、式(12)~(14)に示す条件を同時に満足することと捉えることができる。 ()(),1,2,,QOLttQOLtforttn+∆≥∀∆= (12) ()(),1,2,,CttCtforttn+∆≤∀∆= (13) ()(),1,2,,SIttSItforttn+∆≤∀∆= (14) これらの式を、資源生産性(資源の投入量当たりの財・サービスの生産量)の改善度合いを検討する概念の1つであるファクター13)を用いて、式(15)~(17)のように書き直すこともできる。 ()()(),1,1,2,,CFttFCtttforttnCFt+∆+∆≡≥∀∆= (15) ()()(),1,1,2,,EFttFEtttforttnEFt+∆+∆≡≥∀∆= (16) ()()()()()(),QOLtQOLtCFtEFtCtSIt== (17) ここで、(),FCttt+∆:2時点間(),ttt+∆における費用効率CFのファクター、(),FEttt+∆:2時点間
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