プローブデータを用いた交通安全評価に関する研究
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4 表 2 エコドライブ活動前後の事業所別の事故率(100万km走行当り) 新田ら8)は、営業用貨物車を対象に、音声ナビ付きデジタルタコメーターによるエコドライブ支援の効果を計測・評価した。39事業所315台の車両を対象とし、車載機器導入前の1年間(2004年4月から2005年3月まで)と導入後の1年間(2006年4月から2007年3月まで)を比較した。燃費改善効果、運転行動変化、安全性向上効果の3種類に分けて、それぞれ把握・分析している。なお、全ての車両で3種類の分析に必要なデータが得られたわけではなく、各種類でそれぞれ、192台、165台、172台のデータを分析に使用した。平均燃費については、大型車(車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上)、中型車(車両総重量5トン以上11トン未満、最大積載量3トン以上6.5トン未満)で、それぞれ、6.1%、9.4%の改善効果があり、大型車、中型車ともに、約8割の車両で燃費が改善した。安全性向上効果として、年間走行距離台kmで基準化した事故発生件数を比較したところ40%減少(130から78件/億台kmへ減少)したとの結果が得られた(図 1)。また、付録として、交通事故による損害額の推移も報告しており、1件あたりの損害額が168万円から48万円に減少したとしている。この減少効果がエコドライブ支援によるものかどうかの検証については、さらにデータを集め分析する必要があるとしている。 表 3 損害額の推移(車載機器装着車)
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