報告書 地方都市における企業TDMMMに関する研究
97/98

- 93 - 6-2 継続的なすすめる会の運営に向けて 次年度以降のすすめる会の取組に向けては、第4章で検討した2011年度のすすめる会の運営方針を踏まえた運営を行い、すすめる会だけでなく、会員事業所における活動の見える化を図るとともに、それによってエコ通勤の実践気運が高められることが期待される。 エコ通勤に対する市民アンケート結果からも考察されるように、これまでの活動により一定のエコ通勤の周知効果が得られていると考えられ、継続的に取り組んでいく事の重要性を改めて認識する必要があると考えられる。アンケートから明らかになったもう一つの点として、豊田市においてはエコ通勤のポテンシャルは大きいことが挙げられる。アンケート結果をさらに詳細に分析することで、エコ通勤を促進するために求められる施策を明らかにするとともに、そうして得られた検討結果についてすすめる会において議論を行い、エコ通勤を促進するためのより良い施策を検討していくことが重要であると考えられる。 最近では世の中がダイナミックかつスピーディーに動いており、現時点では必ずしもエコ通勤に対して追い風が吹いているとは言えない。しかしながら、そうだからと言って取り組みを終わらせるのではなく、その時々の動きを察知し、時には大々的なキャンペーンを張り、時には足元の課題を丹念に解決していくというメリハリをつけて継続していくこともひとつのあり方であると考えられる。 すすめる会に参加する事業所、事務局、そして、すすめる会全体で、豊田市におけるエコ通勤を浸透させるという共通の目標を再認識し、少しずつでも前進することができれば、目標は達成されると考えられる。そのためには、エコ通勤の実施主体となる事業所に努力や負担を求めるのではなく、事務局としてもできる限り事業所のニーズを把握するように務め、事業所をサポートしていくことが求められる。

元のページ  ../index.html#97

このブックを見る