報告書 地方都市における企業TDMMMに関する研究
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- 90 - 【エコ通勤の説明を受けて興味が持てたか】 ・ エコ通勤に興味を持てた人が約4割、どちらとも言えない、持てなかった人の約2倍となっている。 【エコ通勤をやりたいがやれる環境にない,やりたくない理由】 ・ 約2~2.5割の回答が得られた理由は「時間がかかる」「自転車・徒歩で通勤できる距離に通勤先やバス停・鉄道駅がない」となっている。 ・ 次に、約1~1.3割の回答が得られた理由は「通勤・帰宅途中に寄り道ができない」「業務で自家用車を利用するである」となっている。 (2)エコ通勤促進に向けた課題 エコ通勤そのものに対する認知度は高く、豊田市でこれまでに様々な形でエコ通勤の普及促進に取り組んできた成果であるとも考えられる。一方、エコ通勤に対する認知度が高いことに比べるとエコ通勤を実践している割合は低く、エコ通勤の潜在的ニーズは大きく、顕在化させるための施策実施には一定の効果が見込まれる。また、エコ通勤の内容やメリット等を説明することによって、興味を持っていただけた人の割合は約4割あり、エコ通勤に対して理解を深めることは重要だと考えられる。ただし、一律の施策を実施するのではなく、人によって異なるエコ通勤の障害を考慮する必要がある。また、今回実施したような単純に知っていることから興味を持つ・やってみたいと思わせることを目的として対策を実施していく必要がある。その際には、やりたいがやれない理由に挙げられている「時間がかかる」「通勤・帰宅途中に寄り道ができない」という理由に対して、そのデメリット以上のエコ通勤のメリットを提供していくことにより、エコ通勤へ転換できる可能性があると考えられる。一方、「自転車・徒歩で通勤できる距離に通勤先やバス停・鉄道駅がない」「業務で自家用車を利用するである」という理由に対して、通勤者自身が居住地を変更したり、会社が立地場所や業務形態を変更したりする必要があり、短期的には対策することが難しく、都市構造全体にわたる長期的な対策が必要だと考えられる。
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