報告書 地方都市における企業TDMMMに関する研究
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- 47 - (4)エコミュートサイトにおけるエコ通勤実践状況把握システム エコミュートサイトでは、エコミュート会員のエコ通勤実践状況を把握し、その効果をCO2排出削減量等の形で「見える化」する機能を持たせている。1ヶ月に1回、エコミュート会員に対してエコ通勤実践状況の報告(月例報告)を依頼するメールを送付し、会員はエコミュートサイトを通じて1ヶ月間のエコ通勤実践状況を報告する。その結果を集計分析し、CO2排出削減量等の形でエコミュートサイトに掲載し、エコミュート会員に対する情報のフィードバックを行う。 エコ通勤実践状況把握(月例報告)のイメージを図3-10に示す。 図3-10 月例報告のイメージ 距離(km)所要時間(分)平均速度(g-CO2/人km)204030CO2排出源単位CO2排出量原単位の算出式自動車177.53549.07=1864.3/(平均速度)-2.3201*(平均速度)+0.02007*(平均速度)^2+166.85オートバイ82.11641.19= (普通車の原単位)*80/173鉄  道0.00.00今回はゼロとするバ  ス0.00.00今回はゼロとする【CO2排出量の算出チェック】■マイカー通勤時の排出量・片道20km、走行時間40分の場合の排出量(片道):3549〔g-CO2〕・帰宅時も同じとするので2倍して:7098〔g-CO2〕※ユーザへ提示する数値は、小数点以下四捨五入で丸める。■エコ通勤実施時の排出量計算 □公共交通機関+クルマ(パーク&ライド)の場合  ・自宅~駅のクルマ利用(片道1km、走行時間15分)の排出量:624〔g-CO2〕  ・帰宅時もあるので2倍して:1248〔g-CO2〕  ・電車利用のCO2は計上しないので、このケースの総排出量は1248〔g-CO2〕  ・「削減量」で表現するなら、マイカー通勤時との差で5850〔g-CO2〕 □クルマで時差出勤の場合  ・時間短縮が10分なので、走行時間を30分にした時の排出量(片道):3055〔g-CO2〕  ・帰宅時も同じとするので2倍して:6110〔g-CO2〕  ・「削減量」で表現するなら、通常のマイカー通勤時との差で988〔g-CO2〕 □自転車、徒歩の場合  ・CO2排出量はゼロなので、マイカー通勤時の排出量がすべて削減量となる。  ・このケースの場合は、7098〔g-CO2〕が削減量。距離と速度(黄色部分)を入力すると、右表にCO2排出量が算出されます 図3-11 CO2排出量計算の考え方(自動車による通勤距離20km、時間40分の場合の例)

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