報告書 地方都市における企業TDMMMに関する研究
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- 1 - 第1章 はじめに 1-1 研究の背景 豊田市では、平成6年度から継続的にTDM(Transportation Demand Management:交通需要マネジメント)施策に取り組んでいる。平成17年、18年度の2ヵ年で、自動車通勤者を対象としてWeb-TFPシステムを用いた取り組み「チャレンジECO通勤」を実験的に実施し、一定の成果を得てきた。 さらに、平成19年度には基幹バス(とよたおいでんバス)の運行が始まったことや、愛知環状鉄道の通勤時間帯における輸送力が増強されたことなど、一部地域では公共交通手段の確保も進んだ。平成21年1月には、豊田市は国から環境モデル都市の指定を受け、温室効果ガスの排出削減を目指して高い目標を掲げ、環境モデル都市の実現に向けた取り組みを進めている。 そうした中で、平成20年に「事業所が主体的にエコ通勤に取り組む」ことを目指した「豊田市エコ通勤をすすめる会」(以下、すすめる会)を設立し、産官の共働によりエコ通勤を推進し、豊田市内の道路交通混雑の緩和や公共交通の利用促進、環境負荷の軽減を図ることを目指した活動に取り組んでいる。 1-2 研究の目的 そこで本年度は、平成20年から継続して取り組んでいるすすめる会の活動を継続的に展開し、事業所が主体となって取り組むエコ通勤を本格的に定着させていくことを最終的な目標とする。また、その展開の中で、参加事業所がエコ通勤を実践するための効果的な情報提供方法や情報内容、会の運営手法を探りつつ、TDM/MMの推進に資する知見を得ることを目的とする。

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