報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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64C)ハートフォードシャー州の事例 ハートフォードシャー(Hertfordshire)は東イングランドの地域で、ハートフォードシャー州 (the county of Hertfordshire、Hertfordshire county)とも呼ばれる。大ロンドンの北に隣接し、エセックス州、ベッドフォードシャー州、バッキンガムシャー州、ケンブリッジシャー州などと接している。表4-6は州の概要を、図4-13は位置を示している。 表4-6 ハートフォードシャー州の概要 地理 人口統計 リージョン イングランド東部 人口 16位 面積 36 位 総人口 (2006年推計値) 1,058,600 総面積 1,643 km² 人口密度 644 人/km² 行政区画 32 位 行政区分 6位 カウンシル所在地 ハートフォード 登録人口 1,058,600 ハートフォードシャーはロンドンとイングランド中部・北西部を結ぶ交通の通過点となっており、結果として交通の便が良い。過去には運河が重要な役割を担った他、現在も複数の鉄道や高速道路が通っている。 主な道路では、ヨークシャー、スコットランドへのA1 (Great North Road)、北ウェールズへのA5 (Watling Street)、中部イングランドへのA41 (Sparrows Herne turnpike)が域内を南北に通過している。東西方向の主な道路は、南部ではA414、北部ではA505である。この他、高速道路ではM1、A1(M)がいずれも南北方向に通じている他、ロンドンの外郭環状道路であるM25が南端部を掠めている。 主な鉄道路線としては、スティーベネイジをとおりヨークシャー、スコットランドを結ぶ東海岸本線、ワトフォード(Watford)をとおり中部イングランド、ウェールズ、北西イングランドとグラスゴーを結ぶ西海岸本線の2大幹線を始めとした複数の幹線が南北に横切っているが、東西方向にはワトフォード~セント・オールバンズ(St。Albans)やヒッチン(Hitchin)~ロイストン(Royston)~ケンブリッジ(Cambirdge)など一部に存在するのみである。 また、ワトフォードへはロンドン地下鉄が伸びてきており、通勤客の重要な足となっている。 ハートフォードシャー内ではないが、スタンステッド、ルートンの2つの国際空港が隣接地域に所在している。 以下では、英国ハートフォードシャー州(Hertfordshire)の道路及び交通速度の管理策略に関して報告する。 図4-13 ハートフォードシャー州
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