報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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61る: ・時速20マイル速度規制―交通静穏化策なしに、開始・終了標識と反復標識のみで指示するもの ・時速20マイルゾーン―開始・終了標識に加えて、適用可と規定されている交通静穏化策を用いて実効性が上がるようにするもの 交通省回状01/06はまた。「時速20マイル規制は個別の道路(区間)または、少数の道路(区間)に用いるべきである」としている。革新的なデザインのためこのアドバイスはポーツマス市の事業は法的要件には無関係である。このポーツマス市のデザインは時速20マイルゾーンと標識のみの速度規制の混合やマッチングを考えて整合的に適用しており、道路利用者が混乱するおそれを避けている。 背景: <中略> ・実施コスト(表1.1) 表 事業のコスト 項目 金額(ポンド) 協議 20,626 準備・整理 117,089 交通量調査 14,535 実施 420,738 合計 572,988 予想される便益とインパクトの因果連鎖: <中略> この時速20マイル規制は市の道路網の約94%(総延長438kmの内、410km)の沿道で、それ以前は時速30マイル規制としていた照明柱に標識をたてて掲示された。本市は主要な出入ルートが3本と多数の主要道路があり、その多くが住宅地を通り抜ける主要分散路と補助分散路によるネットワークにより相互が結ばれている。本市の住宅地道路のほとんどは、19世紀またはそれ以前に開発された、密集したテラスハウスの網状組織で形成されており、路外駐車スペースはほとんどない。路上駐車が多く、車道空間はせまくなって、実質的に一方通行街路のように使われている。運転者同士がお互いに道を譲らず見合って停まってしまうことも多い。このようにポーツマスの道路は物理的な交通静穏化で補完したり、つけ加えしたりしなくても速度規制標識だけでよい状況の配置とな

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