報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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60は平均速度を低下させており、また広く支持されている。 (本文抄訳) 1. はじめに 全体: 英国交通省はアトキンス社に対し、英国で初めて住宅地全体をカバーする事業を導入したポーツマス市の標識のみでの広域・時速20マイル速度規制の中間評価の実施を委託した。 本報告書は、事前機関として2004年6月から2008年2月まで、事後期間を2007年6月から2009年11月までをカバーした。入手可能なデータに基づく調査の中間結果を示すものである。導入のしやすさから、市域を6地区に分けて、最初の地区(南東部)を2007年6月に、そして最後の地区(南西部)を2008年3月に施行した。 本文書は、上記6地区で定性的調査によるインパクトに対する住民の認識に加えて、事業実施の前後でのデータで交通速度・交通量・道路死傷者数事故件数についてのモニター結果を報告するものである。 報告書の検討範囲: この評価プロセスは事業の事前・事後にポーツマス市が収集して、提供したデータに限定している。市が提供したデータには以下が含まれる: ・交通速度データ ・事故データ ・通学交通に関するデータ ・市の境界部/戦略道路での自動車交通量データ 定性的調査もこの事業で予測される定性的インパクトを評価して、この評価プロセスを一部支援するものとして実施した。加えて、コンサルタントは、ポーツマスとの比較のため広域で伝統的な時速20マイルゾーン(規制)を実施しているハル(Hull)とロンドンの道路担当機関について調査した。 イントロ: 1999年7月から、交通担当機関は国務大臣の同意がなくても時速20マイル速度規制を導入する権限を持つことになった。その導入のための指針として、自動車交通参考リーフレット09/99(時速20マイル速度規制とゾーン)および、交通省回状01/06(地方での速度規制の設定)がある。 (中略) 時速20マイル速度規制を実施する場合の二つの異なる施策の相異は以下のとうりであ

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