報告書　速度マネジメンの実現に向けた研究

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52資料4-1 ゾーン20に対する勧告 ロンドンの時速20マイル規制(ロンドン議会交通委員会) (London Assembly, Transport Committee, BREAKING POINT 20mph Speed Limits in London. April 2009 42p.) 目次 （頁） まえがき 6 要旨 7 １ はじめに 10 ２ ロンドンでの時速20マイル規制 13 ３ 時速20マイル・デフォルト値適用の可能性 23 付録１ 結論と勧告 33 付録２ ロンドンにおける道路安全 36 付録３ 意見・情報提供者 41 付録４ 本報告の入手先と翻訳 44 付録５ 議会の活動基本事項 45 要旨（全訳） 本報告はロンドンにおける時速20マイル速度規制の現状と将来の可能性について検討したものである。この中で、ロンドンでこの20年にわたり実施してきた時速20マイル・ゾーンに焦点を合わせたアプローチと、他の都市で試行が進み、ロンドンのひとつの特別区で提案されている住宅地道路での一括時速20マイル速度規制（デフォルト値）の適用の両方についてその得失を検討した。 この検討の端緒は、主に道路庁が交通安全対策として時速20マイル規制を取り上げたことにある。ロンドンは道路交通安全を強く推進してきており、2001年から死者・重傷者を36％減少させており、時速20マイル・ゾーンはこの改善をもたらした首都の道路安全計画の一部である。しかし、本市の道路をさらに安全にする余地があることは確かである。2007年にはロンドンの道路で222人が死亡し、3500人が重傷を負い、全体で28,000人以上が事故で死傷している。衝突は市内全体で発生しており、その37％はこの調査の主な焦点である非幹線道路で発生している。加えて、市長は次期10年で野心的な目標値を設定しようとしている。ところで、時速20マイル速度規制は安全性の向上とは別に他の便益をもたらす可能性がある。徒歩や自転車の利用がどの位進むのか、交通流の改善と排出削減はどうかについて、内外の知見を検討した。 時速20マイル規制の施行（取締り）は、乗用車運転者をはじめ市民の支持レベルと実施費用に不可欠な事項である。このためこの点についても各種に選択肢について検討した。