報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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37単路部の整理 単路部においては、昨年度の研究成果5)においても示しているため、ここでは簡潔に述べることとする。近年、特に街路空間の構成のあり方からみた研究成果が散見される。たとえば、街路空間要素が運転者の裏通り、表通りの判断に与える影響について示した研究成果6)がある。これによれば、道路幅員、車道中央線の有無などが、道路利用者の表通り、裏通りの意識に与える影響が大きく、特に「道路幅員が狭い」、「車道中央線が無い」、「低木植樹帯がある」などの条件下で短路空間における裏通りの印象を強め、「道路幅員が広い」、「車道中央線がある(黄色)」、「低木植樹帯がない」などの条件下で表通りの印象を強めることが示されている。 同様に、街路空間の要素が走行速度の抑制に与える意識について、岡山大学付属病院に来訪する市民を対象に調査を実施した橋本ら4)の研究報告がある。これによれば、街路空間の道路幅員、車道中央線、沿道立地密度、低木植樹帯が、走行速度意識に与える影響が大きいことがわかる。 このような研究成果を基本に、短路空間の受容性を高める空間整備が求められるといえる。 図3-17 走行速度に影響を及ぼす要因4)
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