報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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160 2つ目の理由は、速度規制の未実施路線が55%と非常に多かったことです。 3つ目の理由は、区域内居住者の車利用が非常に少なくて、自転車利用が多かったこと。川口市の特徴ですが、JRの京浜東北線というところでベッドタウン化していますので、駅への移動が自転車等になることが多いんです。車の利用があまりないことが選定理由にあったと聞いています。 4つ目の理由は、区域の中が主に生活道路で構成されていること。 西川口地区は、西川口の西口に近接した要望路線が5路線含まれている区域、0.25平方キロメートルです。 こちらも速度規制の未実施が48%と、やはり多かったこと。 2つ目の理由は、区域内の歩道の整備がわずか2路線と、主に歩道の少ない生活道路で構成されていること。 3つ目、区域内の車の利用が少なく、芝地区と同様、歩行者や自転車等の利用が多いこと。 4つ目、区域内が主に生活道路で構成されていること。 次、面的規制を指定するまでの意思決定の経緯です。県警から指定を受けた段階で、市としても新たな規制の要望ですので、町会等に密に確認をしています。連合町会長会議等に出席し、町会長の皆様に規制の趣旨や交通安全の趣旨等を広くお話しし、ご理解いただいたところです。その中で、町会の意向を確認しながら、今、面的の規制に至っています。町会長へのご説明は会議等でお話しさせていただいたんですが、町会員さんには、回覧板という形で意見書とともに回して、何かご意見があれば記入して市のほうに提出してくださいという方法で意見の確認をとっています。 5番目の項目、本対策の予算規模です。 まず、予算負担の割合はどのように配分されていますかという質問です。警察は規制に絡むような内容の工事関係、一方、道路管理者はそれ以外の安全対策的なことということで区分をしながら、実際に現地等を回って具体的な対策案を定め、予算の積算をして進めています。配分の会議などは実施していないんですが、実際に協働で対策案を回りながら積み上げ方式で予算を組んでいったところです。 次、今後の予算配分について。今後は武南地区も規制を行っていく計画です。川口警察署と同様、交通の現場調査等を実施しながら、具体的な案を提示し合い、それを積算して予算化していきたいと考えています。 次、補助金の確保についてです。平成22年度「埼玉県ふるさと創造資金(地域づくり提案事業)」に、生活道路における30キロ規制の事業を要望した結果、補助金として1,000万円の交付決定がされています。そういう事業があった関係で、市のほうの予算化も若干スムーズに行っています。補助率の2分の1という形で。交付団体と不交付団体で少し割合が違いまして、今年度申請のときは3分の1になってしまいました。 6番目の項目、速度の取り締まりの考え方で、検討事項はありますかという質問です。速度規制を実効性あるものにするためには、やはり速度の取り締まりが必要だと考えてい

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