報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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152山崎:今後の課題として残るのは、どこで切るかです。川口市だけでいいのか、隣の蕨市まで規制するのか。ただ、そうすると、とめどもなく広がってしまいますので、ある一定の線で抑えて。今回も今、井沢が言いましたように、一部はやりましたが、全部は。切れないという。 太田:路線もそうですし、区域としても、そうはいっても市内の中のこことここをやったらという感じですね。その辺をどうするかという話。芝区域でも30キロ規制をしていない道路がたくさんあります。規制がないと、法定速度の60キロということですので、この辺について何かありますか。30キロ規制を路線ごとに全部入れるか、そうではなくて、地域は全部生活道路で、全体が30キロ規制ですとするか、それができるかどうか。 豊田のほうでは、我々の頭の中だけの整理ですが、幹線道路を除いた生活道路はすべて30キロであるということで、この地域全体が30キロになっていますという種類のことができないかと考えています。これには国全体のほうを変えないといけないかもしれませんが。 もう1つは、私見ですが、法定速度60キロはおかしい、地域によっては法定速度が2段階あってもいいのではないかと考えています。市街地の中は基本的には30キロで、幹線道路については別途40、50、60といろいろあるというぐらいまで法改正してはどうかと本庁サイドで議論を吹っ掛けています。まだ先の話になると思いますが、その辺はいかがでしょうか。 この道路は30キロ規制をしているのに、こっちの道路は法定速度でいいのかということもありますが、もともと狭く、とてもそんなに速度は出せないから、実態的には規制しなくてもいいという現実的な判断で選んでいると思います。その辺の展望が現場サイドであるのか、実質的に問題がないから、いいよということなのか。私としては心配なところですが。 山崎:ここに地図は持ってきていませんが、市内の交通、例の現況調査を川口警察署内、全部落としてみたんです。その結果、幹線以外もほぼ速度規制がかかっているんです。 太田:でも、残っている道路がまだたくさんありますよね。その部分をどういうふうに。基本的に30キロ規制していないけれども、30キロ以下は当たり前ですよという雰囲気をつくらなければいけないんだろうと思います。理想的には、全部30キロになっていて、特に問題のあるところは少し物理的なことをやるという形が望ましいわけですが、それをどういうふうに進めたらいいか。 山崎:ゾーンは確かに30キロで、今後、ゾーンを広げていくのかという問題ですよね。 太田:ゾーン内の、特に規制をかけたところとそうでないところ。規制をかけていない道路でも当然、速度を低くしなければいけないんですよということ。

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