報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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149 太田:道路環境課という名称自体、ちょっと気になっていますが、道路整備とはまた別にそういう課があって、安全や環境全体、見え方、景観、そういう幅広い業務をしているんですか。 田中主幹:新設道路は道路街路課です。道路環境課では既存の道路の安全対策や維持管理を含めて担当しています。 先ほど山崎補佐が言われたように、あんしん歩行エリアが平成15年から5カ年計画で始まっています。それと似たようなことを、警察のほうの交通規制課と県のほうの道路街路課、それの市町村の担当が部局連携で。知事があんしん歩行エリアと似たようなエリア対策をやろうということで。エリアで事故対策をしてエリアの事故を減らそうというのが発端です。 今、資料がないので曖昧ですが、平成17年とか18年頃からずっと今まで続いてきたんです。平成17年に例えば30エリアとか、20エリアという形で、事故が多い字名を抽出して、そこのエリア対策を年間30カ所ぐらい実施しています。あんしん歩行エリアは5カ年で最初のときは30カ所ぐらいでしたが、事故のエリアを抽出して1カ年で30カ所とか、20カ所とか、3カ年で100カ所近く対策をとってきました。市町村の生活道路対策という形で、県と警察で。 ただし、条件があります。1エリア300万円以上の整備費に対する県の補助は3分の1です。300万以下の整備費ですと、県からの補助は一切出ません。予算を措置して、各市町村にお願いして、警察のほうで信号機をつけていただいたり、市町村のほうでは路面標示とか。 その結果、かなり事故は減ったような統計が出ています。それに似ているのかなと思います。 太田:エリアは連携がしやすいですね。 田中主幹:生活道路に限っての交通事故防止対策費みたいな枠が各市町村で予算措置されれば、市町村さんもやりやすいと思います。 太田:もちろん特別な事業名があるわけですね。何地区といっているんですか。 澤登:くらし安心エリア。平成15年、私が春日部署の交通課長のときにはあんしん歩行エリアで。 太田:これは全国的なものですね。

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