報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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146算でなく、通常の予算の中での執行です。正直に言って、全く皆目見当がつかないんです。どのぐらいの規制をして、どれだけの対策をとるかというのは全くのゼロなんです。一律にこれだけというのがあれば前もって予算要求をしておけますが、それができないので、県警では通常の予算の中からやっていくことになります。道路管理者の川口市さんは、新聞でもあったとおり、12月補正で2,000万円ということで、合計3,000万円。やはりその都度現況での対応ということになります。 太田:これは4番で挙げた交通規制の実施に関わる項目にかかる費用で、本年度中に実施する予算ですね。 山崎:本来、交通安全基本計画という形で予算措置をしたものがあるんです。事故多発地点とか、年度計画でやっていますから。その予算が使えればいいんですが、警察庁からの補助事業とは別の事業になってしまうんです。というよりも、国で予算計画がとれていないものですよね。あんしん歩行エリア事業は警察庁と国交省で来ています。年度何署何千万円というふうに来ているので、それを使えば一番楽ですが、使えないんです。 太田:これから考えなければいけないところですね。ぜひ私どもも検討させていただきます。 山崎:よろしくお願いします。 三村:速度の取り締まりの件で、今回お話を伺った中では区域指定、区域ごとに標示を出されるとのことですが、ご承知のとおり、守ってくれる人もいれば、守ってくれない人もいる中で、これを実際にどう担保していくかが課題となります。規制をかけるのはいいんですが、これをどう守ってもらうか、豊田市のほうでも非常に懸念されるところです。何か検討されていることがありましたら、教えていただけませんか。 澤登:まず、これを担保するためには取り締まりが大前提となります。現在、既に取り締まり場所の選出に入っています。普段は光電管方式といいまして、管制等で取り締まる機械を用いますが、今回はミニレーダーというものを使って取り締まりをしていきます。 ただ、その前段階で、広報啓発を十分にすること、取り締まりを受けた場合でも理解をしていただくこと、こういったことに大きな労力を割いていきたいと考えています。住民の方々にご説明をしますし、通過する方々も理解できるような形で広げていきたいと考えています。 実際に取り締まりをしても、検挙に至るものは極めて少ないのではないかと思いますが、あえてそこでやっていくということで。 いずれにしても、取り締まりはしていくという方向で既に皆様方には十分ご理解をいた

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