報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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144に立たなければならない、そういうマイナス面ばかりを持ちますので、協力をお願いするのは非常に難しいことです。 全く会ったことがない状態でドカンと持っていくと、警察の一方的なあれじゃないかという印象を持たれますから、それをなくすために、一生懸命に何回も行って、コンタクトをとって、電話でなくて行って担当者と顔を合わせるようにしました。雑談ができるようになれば、しめたものです。 住民の対策もそうです。板挟みになるのは市役所です。市役所さんにコンタクトをとってもらいますが、市によっては「どうぞ直接やってください」というところもあります。そのほうが私たちとしては楽かもしれません。 逆に今回の川口市さんの場合は、特例だったんですね。市議会との関係で。芝区域がそうです。「私たちのほうで直接行って説明しますから」という話をしましたが、市側の立場もありまして、「市議の団長さんに話をして、地区の議員さんに話をして、それからの話です。警察のほうで勝手に行ってもらっては困る」と。やはり手順がありますから。何事にも手順を踏まないとできませんでした。逆に言えば、そこを了解してもらえればオッケーだという考え方もありますから、一長一短です。 いずれにしても、市とコンタクトをとって、いかにこちらの考えを分かっていただき、協力をお願いするかが重要になります。まさに何回も顔を合わせて、コミュニケーションをとって、それからです。 三村:ありがとうございます。 関係機関との連携は、ご説明いただいたように、県警さん、署さん、市さんと一緒に非常に緊密にやられているようですが、最初にこういった計画を立てるにあたっては、県警さん主導で、そこからだんだんいろいろな関係機関の皆様に計画自体も、それを実施して進めていく段階でも中心的な役割を担ってこられてきたと理解してよろしいですか。 井沢:はい。 三村:もともとこういった関係が構築されていたと考えてよろしいですか。戸塚東の事故をきっかけに新たに緊密な関係をつくれたという話ではなく、それ以前からそういった関係があり、進めてきたということでしょうか。 太田:あの事故は全国的にも非常に問題になりましたし、市民の問題意識がほかとは全然違いますね。 井沢:ほかのところは事故多発などの具体的な問題があって、それを防止しようということで入っていますが、今回の川口市さんは、住民さんの要望が発端で、それに対応しようということでやってきたわけです。私たちもこれだけ時間がかかるとは思いませんでした。
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