報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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134に組んでいます。その参考とさせていただきたく、本日参加いたしました。よろしくお願いいたします。(拍手) 山崎:皆様、ありがとうございました。 検討会議という名前が付けてありますが、そういう堅苦しいものではなく、意見交換という解釈でできればよろしいかと思っています。 まず最初に、私たちがこの2年をかけてどういう取り組みをしてきたか、簡単にパワーポイントで説明いたします。 井沢:川口市の生活道路対策を1年半から2年近くかけて担当した者です。パワーポイント(交通部交通規制課、川口警察署:「川口市生活道路対策」,2011.1.17)を使いまして説明したいと思います。よろしくお願いいたします。 まず、川口市の位置です(スライドNo.2)。埼玉県の南部に位置していまして、ちょうど都県境、東京都北区、鳩ヶ谷市がありまして、その東側は東京都足立区に接しています。 これが拡大図です(スライドNo.3)。真ん中に犬がくわえたような形で鳩ヶ谷市があります。その延長の青くなっている線が芝川です。この芝川を境に、東側が武南警察署管内、西側が川口警察署管内となります。川口警察署管内は地図でご覧のとおりです。左側のJR線が京浜東北線です。京浜東北線には高崎線、東北線、一緒になって併設しています。それと並行して産業道路、県道川口上尾線が走っています。東部には東京外環道、国道298号、南側は武南管内から東京都内へ国道122号が横切った状態になっています。 川口市の現在の面積は56平方キロメートル、人口は約51万人です。市の施行は昭和8年です。代表的な産業は『キューポラのある街』でも有名な鋳物産業です。 最初に、私たちが川口市の生活道路対策に取り組んだ経緯です(スライドNo.4)。 平成18年9月25日、武南警察署管内ではありますが、川口市市内の戸塚東2丁目で園児等21人の死傷事故が発生し、これを機に生活道路の安全対策に県民の関心が急騰します。当時は、今もそうですが、交通事故の約6割が生活道路で発生している状況でした。 そこで埼玉県警では、警察署の支援対策として、交通規制課に専従係、私たち3名ですが、規制調査係を発足させ、平成19年4月から警察署に派遣を開始します。ちなみに、今までに派遣されたところは浦和東警察署、浦和西警察署、上尾警察署で、今回の川口警察署が4署目のとなります。 平成21年2月13日には、川口市長から川口警察署と武南警察署宛てに要望書「生活道路275路線(川口警察署管内131路線)への速度30キロ規制の要望」が提出され、それによって平成21年8月、私たちが川口署に派遣となり、今日に至っています。普通は、交通事故の多発や難しい交通事案など具体的な問題が発生しているとき、その対策のために入るという経緯ですが、今回はこのとおり、生活道路の30キロ規制の要望を受けて入ったということです。 こちらは川口市内の速度規制状況ということで、道路別の総延長に占める速度別の割合

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