報告書 速度マネジメンの実現に向けた研究
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6(2)道路の段階構成の明確化に向けた考え方 道路の段階構成における明確化の考え方として大きく単純化し、以下の2視点を考える。 ①幹線系道路重視型 幹線系道路ネットワークを多めに設定し、主要幹線道路の速度の引き上げ、それにふさわしい構造改善など自動車交通の効率性を確保・向上する考え方である。 ②生活道路重視型 幹線系道路ネットワークは機能上必要な粗いものとし、生活道路ゾーンを大きくとる考え方である。 道路ネットワークが幹線系および生活系道路によって二分されると仮定し、再構築にむけてそのいずれを重視する方向で考えるかという視点である。この視点のいずれとするかについては、地域条件や政策的観点により判断されるものである。 この2視点について、以下のようなケーススタディで設定の考え方を整理する。図2-4は、道路の段階構成の再構築を考慮する仮想のネットワークである。本ネットワークは4車線以上の幹線道路、2車線の補助幹線道路、1車線の生活道路から構成されており、わが国の至る所で見ることが出来る街路構成になっている。 4車線以上(幹線道路)2車線(補助幹線道路)1車線(生活道路) 図2-4 仮想ネットワーク

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