報告書　車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜

33/51

29５．結論と今後の課題 本研究では、生活道路を走行しなければならない車両であるごみ収集車に着目し、それらの車両の生活道路における走行特性について搭載するドライブレコーダのデータの解析を通じて特に衝撃の発生頻度、発生時の走行挙動、走行状況を整理した。また、運転者がどのような要因によって安全運転を行うのかについて、「運転者の性格」、「走行時の環境」、「車両の状態」などの潜在要因が影響しているとする共分散構造モデルを構築することで、特に、ごみ排出量に関連がある「走行時の環境」の影響度合いを明らかにし、ごみ収集車の安全走行を担保するために取り組むべき方向性について明らかにした。 なお、課題として本研究は豊田市を事例としたケーススタディであるため、今後本成果の一般化に向けて様々な都市での研究蓄積が望まれることを指摘しておく。