報告書 車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜
28/51

24 表4-9 主成分負荷量(労働環境に対する意識) 変 数 主成分1 主成分2 労働時間が長い 0.70-0.50 残業したくない 0.190.88 しんどい 0.77-0.23 楽しくない 0.820.16 ストレスが多い 0.770.03 危険である 0.730.29 固有値 2.911.19 寄与率(%) 48.5819.92 (6)車両に対する意識 車両に対する意識について、構造モデルをより明快に解釈できるよう、因子分析による車両に対する意識を規定する因子の抽出を試みた。因子の推定には反復主因子法を用い、固有値1.0以上の因子を抽出した。なお、(4)同様、回答のカテゴリー間の距離について適切に表現するため、シグマ値法*5を用いて、順序尺度を間隔尺度に換算した値を用いる。また変数において他の変数間との相関係数が比較的高く、総合評価指標と想定される「快適である」、「満足している」の2変数については、分析から除外している。 因子分析の結果を表4-10に示す。その結果、5つの因子を抽出することができた。これらの因子による累積寄与率は74.49%である。ここでは因子の解釈をしやすくするため、斜交回転(プロマックス法)を行っている。この結果を踏まえて因子を命名した。 因子1:安全・安心の高さ 因子2:清潔感の高さ 因子3:機能の高さ 因子4:見た目の良さ 因子5:利便性の高さ これらの因子によって車両に対する意識を凡そ説明することができると考える。

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る