報告書 車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜
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20 以上のように、自分の車を運転する時に抽出された因子と、今回新たに抽出された因子が含まれている。以上の傾向を整理すると、表4-4のようになる。 表4-3 因子負荷量(ごみ収集車を運転する時) 変 数 因子1因子2因子3因子4因子5 因子6 因子7因子8割り込まれないように、あまり車間距離をあけないで走るようにしている0.010.150.460.23-0.30 -0.27 0.210.18駐車禁止でも、他の車の迷惑になりそうでなければ駐車する 0.700.180.210.130.12 -0.20 0.030.00一時停止の場所でも、見通しがよければ止まらないことが多い 0.050.050.610.35-0.30 0.08 0.200.11前の車についていけば安心して右左折できる 0.250.200.250.73-0.06 0.06 0.240.34他の車が道を譲ってくれるので、進路変更の時にあまり神経質になることはない0.020.060.170.29-0.21 0.06 0.100.40脇見運転をすることがある 0.830.29-0.050.250.11 0.09 0.290.19運転中にぼんやりしてしまうことがある 0.830.560.260.180.25 -0.03 0.260.38自分は感情の変化は少なく、いつでも冷静でいられる -0.17-0.090.09-0.06-0.01 0.98 0.190.06運転中にイライラすることが多い 0.340.880.220.150.17 -0.09 0.130.24目的がなくとも、運転すること自体が楽しい 0.36-0.330.120.74-0.25 -0.15 0.36-0.23車の運転で多少人に迷惑をかけるのはお互いさまだ 0.700.420.450.080.45 -0.37 0.040.28車は、単なる移動の手段にすぎない -0.180.060.45-0.320.13 0.10 0.140.24事故をおこすのは運が悪いからだ 0.260.190.760.230.11 0.03 0.240.39運転は自分の生きがいの一つである 0.060.050.220.84-0.34 -0.09 0.180.09運転に危険はつきものである 0.160.07-0.04-0.270.86 -0.01 -0.04-0.17他の車に追い越されるのは、気分のいいものではない 0.210.330.490.150.03 -0.03 0.330.80運転中は歩行者や自転車を邪魔に思う 0.370.700.10-0.100.29 -0.17 0.120.21ほかの車に並ばれると先に出たくなる 0.190.040.290.22-0.14 0.06 0.780.19前の車がもたもたしていると、腹がたつ 0.250.720.270.040.14 -0.12 0.040.54違反をすることと事故の発生には、あまり関係はない 0.200.320.610.120.22 0.08 0.280.29どんな運転者でも、事故になりかけてヒヤリとすることがよくあるものだ0.000.350.11-0.200.49 -0.39 -0.180.3110km/h程度のスピードオーバーであれば危険はない 0.010.470.360.220.40 0.34 0.730.22固有値 5.123.182.281.751.48 1.20 1.111.03寄与率(%) 23.2714.4410.367.976.73 5.48 5.064.68※網掛けは因子負荷量が0.5以上もしくは-0.5以下の変数 表4-4 運転する時の性格についての整理 いずれにも抽出された因子 自分の車を運転する時のみ抽出された因子 ごみ収集車を運転する時のみ抽出された因子 ・攻撃的傾向 ・事故軽視傾向 ・運転への価値傾斜傾向 ・他車より先行したい傾向 ・漫然・脇見運転傾向 ・危険容認傾向 ・違反容認傾向 ・冷静な運転傾向 ・他車先行否認傾向 上記の妥当性を検証するため、因子得点の相関分析を実施した。結果を表4-5に示す。いずれにも抽出された因子については、相互間の相関係数が比較的高く、分析上、分類する必要性が低いことがわかる。よって、以下では運転者の性格として、いずれにも抽出された因子については、ごみ収集時のもの、自分の車およびごみ収集車を運転する時のみ抽出された因子はそれぞれ性格を構成するものと置き、意識構造モデルに組み込むこととする。

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