報告書 車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜
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9る運転者に対して本成果を通じた安全運転指導は有効と考えられる。また、とりわけごみが多いと想定される曜日は、それを考慮した巡回システムの構築や、当該日には遅れを許容し安全運転を最優先するような仕組みなどの有効性が示唆される。生活道路においては、右左折時や発進時における慎重な運転を心がけることは勿論のこと、不必要な右左折を行わないようなルート選定を行う体制づくりが求められよう。 今後は、道路空間面からの対応をしていくために、車両間の差の要因分析や、高い加速度の発生要因について、走行経路や沿道環境データとの対比を行いつつ、詳細な分析を行っていく必要があるだろう。また、本成果は一つの事例にすぎない。一般化に向け、他都市での事例と比較分析を行うことも今後の重要な視点となるだろう。

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