報告書 車両挙動および運転者意識分析に基づく公用車の安全走行に関する研究〜ごみ収集車に着目して〜
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83)道路別トリガー発生時の走行状況 次に、道路別のトリガー発生時の走行状況として、直進、右左折などの走行状態、単路部、交差点部などの道路空間、他車の影響などの発生要因について整理したものを図3-1~3-3に示す。χ2検定を行ったところ、いずれにおいても生活道路と幹線道路で有意差がみられた。生活道路では、幹線道路に比べて右左折時や発進時でのトリガー発生が多くなること、またその発生箇所は交差点部が多くなること、さらに発生要因をみるとマンホールや側溝といった路上構造物の存在や対向車など他車等の存在、後進時の急停止などその他停車時による発生が多くなることがわかる。走行状態と発生箇所については、詳細な走行経路の検証を踏まえた考察が必要ではあるが、ごみ収集車が生活道路を走行する際の特徴をある程度把握できたといえよう。また発生要因については、路上構造物や路面不良など、その多くが直接的に安全性を脅かすものではなかったが、安全上問題となる他車等の存在は生活道路の構成割合が高く、課題があるといえよう。 0%20%40%60%80%100%生活道路 (300)幹線道路 (319)直進時右折時左折時発進時停車時 ※( )内はデータ数、χ2検定1%有意 図3-1 道路別トリガー発生時の走行状態 0%20%40%60%80%100%生活道路 (303)幹線道路 (315)単路部交差点部 ※( )内はデータ数、χ2検定5%有意 図3-2 道路別トリガー発生箇所 0%20%40%60%80%100%生活道路 (297)幹線道路 (312)路上構造物の存在路面の不良他車等の存在信号等の存在その他停車時 ※( )内はデータ数、χ2検定1%有意 図3-3 道路別トリガー発生の主な要因 (3)おわりに 本研究では、生活道路を走行しなければならない車両であるごみ収集車に着目し、それらの車両の生活道路における走行特性について積載するドライブレコーダのデータの解析を通じて特に衝撃の発生頻度、発生時の走行挙動、走行状況を整理した。全体的に車両間の差が大きいことから、特に課題があ
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